11月20日(日)、毎年恒例の大蔵大根収穫を開催しました。
大蔵大根は、世田谷の地場野菜で「江戸東京野菜」の一つです。先端がお椀のように円筒形で丸く詰まっているのが特徴です。煮崩れしにくいので、おでんや煮物にすると身がしまって味がよくしみおいしくなります。
会場は、毎年快く受け入れてくださる世田谷区瀬田の大塚農園。園主の大塚信美さんは、世田谷で代々農業を営み、一時は栽培されなくなった大蔵大根の復活を、中心になってやってこられた方です。今でも自家採取で毎年伝統の大蔵大根を栽培されています。
そんな貴重な大蔵大根を今年も収穫させていただきました。
コロナ禍のなか、公の広報は行わず、毎年参加してくださっている「大蔵大根大好き」「大塚さんファン」というメンバーにのみお声がけして行いました。
当日の参加者は12人。皆さんやる気満々という様子で、畑で大塚さんの指示のもと楽しそうに大根を引き抜きました。今年は大振りで形がいい大根がそろっていたようです。皆さん、引き抜いて大きいのにびっくりするとともに、抜いた喜びに笑顔いっぱいでとても満足そうでした。
皆さんからは、召し上がった素敵なお料理の数々のお知らせが届いています。
農家と消費者が畑で交流し、つくっていただいたおいしい旬の野菜を楽しみながら味わい、お互いの信頼関係を深めてきました。消費者の「おいしかった」「これからも頑張ってください」という声が、農家の方々には何よりの力、応援になります。
食と農の講座を開始した時から毎年続けている講座で、当初は広く公募していましたが、コロナ禍で農家にもご迷惑をかけないようにと少人数で行いました。一日も早く広く公募して、大蔵大根とそのおいしさを多くの方に知っていただきたいと思っています。